お寺を継がなかった跡取り息子のブログ20160823

突然ですが父が数日前に亡くなりました。90歳でした。

一人っ子の私を、家内と、息子と、娘2人のうち1人が京都の実家にきて

支えてくれました。私も、今までの人生経験を総動員して、複雑だった

寺との関係もうまくとりはからい、高齢で数ヶ月前から家の中しか

動けなくなった母も気遣いながら、死亡確認・通夜前夜・通夜・葬儀

(火葬や初七日まで)・各種手続きなどを進め、中身の濃い1週間が

終わろうとしています。私も九州へ帰る前に、京都駅前のネットカフェ

で書いています。

 

ネットカフェ久しぶりの盛況。夏休みだからか。仲のよさそうな若い

カップルの歓談もきこえてくる。一番楽しい時ですね。いいな。

 

マンションのベランダで植木鉢で育てるのは、細ねぎくらいと思って

いましたが、ぷちトマトでも、支柱を1本立てて、とことん剪定(せんてい

)して中心の茎以外を切り落としていけばいけるかも。ただ、トマトは

ジュースでもリコピンは取れますからね。

 

昨秋、父も歳だしと思い、お世話になっているお坊さんに会って相談し

20余年ぶりに雨の中ご先祖様のお墓にお参りし(線香も数珠も何も用意なし、

大切なのは気持ちです)、お坊さんとして送り出してやってと言われた。

僧侶でない私は、式次第をできるだけそれに近づけることを意識した。

(本式だと宗派にみな声をかけ、お坊さん100人くらいきて、全員読経

するのでお布施をつつむって、大変。お寺を継ぐならそうするんだと)

特に勉強しろと言われたわけでもないのに、程無く後からなぜかお経を

むさぼり読む私。文庫本で漢文(発音は呉音ごおん)と、訓読(返り点を

つけたような読み方)を文字で確認、四苦八苦(注:仏教用語です)して

Excelで昔の漢字を出し、YouTubeでどこかのお坊さんが横流し(本山は

許可しているはずがない)した動画で、とことん勉強。読みかたも、伸ばす

ところ、つまるところの区別まで色分けし本職さながらにマスターした。

今回は、お坊さんが遠出していて通夜前夜(死亡当日)は間に合わなかった

ので、この枕経まくらぎょうは私。通夜以降も、お坊さんたちについて

読経しました。今後も四十九日までの毎週のお逮夜たいや、百か日、1周忌

、3年忌(数え歳と同じ考え方でまる2年目に行います)、7年忌と続く。

父が多くの人々送り出してきたそのお経、寺を継げば当然に読んでいる経、

それを一心に唱え続けました。これが、私の前住職の葬送です。